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Curiosities of Lotus Asia/Chapter 33

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< Curiosities of Lotus Asia
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「深秘録」以来の因縁に終止符!?
どうなる秘封倶楽部初代会長!
第六話 宇佐見菫子は三人いる! Chapter 6: There Are Three Sumireko Usami!
「最近、菫子君の姿を見かけないんだけど、神社の方には来ているかい?」
「いやー? そういえば見かけないわねぇ。香霖堂 (ここ) にも来ていないのね」
「そうなのか。夢の中だけ幻想郷に来ていた原因が解消した、とか、幻想郷に来るのが飽きた、とかならまだ良いんだが……」
夏の暑さは収まり、すっかり秋めいた幻想郷。風通しの良くない小道具屋、香霖堂に霊夢が訪れていた。
菫子君が幻想郷で遭難したり、妖怪の襲撃に () っているとかだったら大変だ
「確かにねぇ。外の世界にある家に行く手段もないし、彼女の普段を知っている人にも逢えないし、菫子の方から現れないと安全を確かめる手段がないのよね。厄介だなぁ」
「どうする? このまま放って置くのかい?」
「外の人間とはいえ、幻想郷に入ればただの人。幻想郷の人間の安全は私が守るわ。任せておいて!」
霊夢は根拠もなく、自信満々にそう答えた。
――涼しい秋風が吹いている博麗神社。異変解決専門家と異変を起こす者たちのたまり場だ。
「ダメだ、手当たり次第あたったけど大した手掛かりはなかった。霊夢、お前の方は?」
魔理沙はお手上げのポーズをした。
「私の方も何にも。まあ、何の手掛かりもなければ、それが幻想郷に来ることなく外の世界で安全に暮らしている、という証拠にもなるけど……」
「と言ってもなぁ。幻想郷中をくまなく探すこともできないし、それに川に流されたとか、妖怪に捕まったとか、よく判らない異世界に飛び込んだとかだと、何の痕跡も残らないかもしれないし」
「痕跡が残っていないなら、心の中から綺麗さっぱり消し去ってしまえば、最初から彼女なんていなくて、被害も無かった、ってことになるわ」
「夢見が悪くなりそうな考え方だな……。あ、夢と言えば」
「何?」
「関係無いんだけど、夢の中でなら菫子が出てきたって話を聞いたぜ。しかも何人からも」
「へえ、意外と心に残りやすい人間なのかね」
「夢の中で大暴れしてたので、スッキリやっつけてやった、という夢の話を、何故か数人から聞いたんだ。偶然にしては不思議だよな。それに普段、菫子に会うことのない奴まで……」
その時、霊夢と魔理沙が同時にあることを思い浮かべた。
「いや、まさかねぇ」
「まあ、偶然だとは思うぜ……。中には菫子のことを知らないって奴も、夢に出てきたって言ってたけど、偶然……」
そこまで言って、二人は確信した。
「もしかして、菫子は、夢の世界に迷い込んでいる!?
――香霖堂に、『宇佐見菫子失踪事件 対策本部』が設けられた。黒板には今まで集めた情報が書かれている。メンバーは霊夢と魔理沙、霖之助だ。
「――なる程、菫子君はみんなが見ている夢の世界に迷い込んだと言うのか。しかし、夢の世界というのは、頭の中にだけある想像上の世界なのではないのか?」
「そう思うんだけど、私も何度か夢の世界に入ったことあるからねぇ。現実に存在しているのは確かよ。あ、夢の世界は現実と裏表だから、現実に存在するというのは矛盾しているかも知れないけど」
霊夢もあまり理解していない様子で、こんがらがっている。魔理沙も同様だ。
「夢の世界相手では、正攻法では捜索できないぜ。まずは本当に夢の世界に菫子がいるのかを確かめないといけない。そこで、相談なんだが」
魔理沙は霖之助の方を向いて言った。
「望んだ夢を見る道具、何かないか?」
「望んだ夢だって? 勿論 (もちろん) あるさ」
「本当か?」
「外の世界から流れ着いた物の中に、そういう道具はある」
霖之助はガラクタの山の中に姿を消した。
「何でも言ってみるもんだな。まさか外の世界に夢をコントロールする道具があるなんて」
「まあ、あまり信用しない方が良いと思うけど……」
霖之助が手にアイマスクの様な物を持って戻って来た。
「これは?」
「原理はよく判らないけど、このアイマスクを着けて寝ると『明晰夢 (めいせきむ) 』が見られるらしい。明晰夢とは、自分の思い通りになる夢らしいので、望んだ夢を見る道具ってことになると思う」
魔理沙が不思議なアイマスクを (いじ) っている。
「何だかよく判らんが、凄そうだな。これ借りてくぜ」
「どうぞどうぞ。ハッキリ言って、効果の程は……だがね」
霊夢はその道具には興味がないのか、和紙に絵を描いている。
「何の絵を描いているんだ?」
「ほら昔から、枕の下に見たい夢の絵を入れて寝ると、その夢を見られるって言うでしょ? だから菫子の絵を描いているの」
「ど、どれが菫子だ?」
その絵は、お世辞にも上手いとは言えなかった。こんな絵を枕の下に入れたら、きっと悪夢にうなされるに違いない。そう思ったが、真剣だったので何も言えなかった。
そして二人は帰っていった。夢の中で菫子に逢えることを期待して。
――次の日の対策本部。元気な魔理沙と、ちょっと疲れた霊夢がいた。
「どうだったかい?」
「いやー、良かったぜー、このアイマスク。着けたら真っ暗で、集中してよく眠れたぜ。お陰で目覚めはバッチリだ!」
「ほうそれは良かった。で、肝心な夢の方は?」
「熟睡しすぎて、何にも見えなかったぜ。でもよく眠れたおかげで『頭脳明晰』だ」 [1]
なる程、明晰夢ってのはそういう意味なのか。
「じゃあ、霊夢はどうだ? 何か疲れているみたいだけど」
「この絵を枕の下に入れて、出てこーい、って念じてたら眠れなくて……」
「そうか、それは大変だったね。じゃあ、今度は明晰夢のアイマスクを着けて寝ると良いよ」
二人とも作戦は失敗したようだ。でも、もし二人が夢の中で菫子に会ったとしても、一体何ができるのだろうか。それに、本当に夢の世界に迷い込むなんてことがあり得るのだろうか。
そもそも二人が、菫子失踪が夢の世界と関係あると確信しているのは何故だろう。
「夢の世界は絶対あるよ。だって、何度も行ってるもん」
「それは生身で、ってことかい?」
「そう生身で。宇宙みたいなところだったり、現実とそんなに変わらないところだったり……」
「そこを夢の世界だと信じている憑拠 (ひょうきょ) は何?」
「うーん。ここは夢の世界だ、って言う奴が居るから……」
「それは、前からよく聞く『夢の支配者』って奴かい?」
「そうね。それ以外にも、夢の住人たちもこれは夢の世界だって言うし」
「だとしたら、その『夢の支配者』を捕まえるのが、手っ取り早そうだね。菫子君捜索にとって」
「そうだった」
霊夢は手を打った。しかし魔理沙が「そいつの方が捜索難しそうなんだけどな」と言った。
明晰夢のアイマスクは寝不足の霊夢が、魔理沙は夢の支配者っぽい絵を持って今日の捜索会議はお開きとなった。霖之助には、菫子捜索は絶望的に思えた。
――チリンチリン。
暗くなるのが早くなった、秋の夕方。香霖堂に客が訪れた。
「ほう、山の仙人様……。今日はどんな用事で」
「ちょっとお (たず) ねしたいことがありまして」
訪れたのは茨華仙だった。
「何でしょう?」
「こちらに、宇佐見菫子は来ていないですか?」
「あ、その件ですが、ここ (しばら) くは見ていないですね」
「やっぱりそうなんですね。何でも彼女、最近夢を見ることができなくなっているみたいで」
「へぇ、そうなんですね……って、最近彼女に会っているんですか?」
「え? ええ、まあ。 (いた) って元気ですよ」
「えー、あー……なる程。貴方が菫子君に会ったのは外の世界ってことですね?」
「さあ、想像にお任せします」
つまり、この仙人は禁じられている外の世界への渡航をして、菫子君の存在を確認してきたのだろう。なる程、それができるのなら一番楽な捜索方法じゃないか。取り敢えず、菫子君の生存は確認できたって訳か。
「そうですか、菫子君が無事で良かったです。うちでは捜索対策本部まで作って、ああだこうだしてたんだけど、手も足も出なくてね。 (しま) いには夢の世界に閉じ込められただなんて言い始めて……」
「夢の世界に閉じ込められた……? それは一体」
「まあ、霊夢達の想像なんですがね。何でも、菫子君が幻想郷に現れないのは、夢の世界に迷い込んでいるからだとか」
「霊夢がそんなこと言うなんて、きっと何か根拠があるのね。それに菫子の現状だけど、健康は健康なんですが、眠っても何の夢も見ないらしく、それで幻想郷に来ることもできなくなってしまったみたいなんです。霊夢の勘と何か関係ありそうねぇ。」
「夢……? 確かに関係してそうだけど、夢を見なくなっただって? 閉じ込められているという霊夢の予想とは正反対なような……」
「夢の世界が絡んでくるとなると、もう現実の私達にはお手上げね。 () () を呼び出さないと」
彼奴 (きゃつ) ?」
夢の支配者 (ドレミー・スイート) よ」
――次の日の香霖堂。
茨華仙を加えた『宇佐見菫子失踪事件』捜索隊は、真相に迫りつつあった。
「もうすぐ、霊夢がドレミーを連れてくるそうだぜ」
「何処にいるのか判らないって言ってたけど、よく捕まえられたな」
「夢の中で、出てこい! って暴れたら出てきて、ここに来る約束をしたそうだ。さすが明晰夢が見られるアイマスクを使っただけあるな」
「そ、そうか。明晰夢を見たんだね。あのアイマスクで」
チリンチリン。
「お待たせー。連れてきたよ、夢の支配者」
「あら皆さん。こんにちは、私がドレミー・スイート、夢の支配者です」
霊夢と夢の支配者が店に入ってきた。夢の支配者と言うだけあって、店内は現実ではないような異様な空気に包まれた。
「――菫子の話ですね。確かに、幻想郷の夢の世界に彼女が迷い込んでいるのも事実ですし、現実の彼女が夢を見なくなったのも事実です」
「んー? どういうことだ?」
「彼女の夢は大変複雑な状況に置かれています。そもそも何故彼女は、夢を見ている時だけ幻想郷に来ることができるのでしょう」
夢の支配者の説明はこうだ。元々、菫子君にとって幻想郷は (あこが) れの夢の世界だった。最初から彼女にとって、幻想郷に来ることは夢の世界に来ることに等しかった。彼女が結界を超えて生身のまま幻想郷にやってきた時、『都市伝説異変』の影響によって彼女の生身は二つに分かれて、片方が幻想郷に取り残されてしまった。その幻想郷側の彼女がドッペルゲンガーだという。
「と言うことは、菫子君は二人いる?」
「外の世界の彼女が寝ているとき、ドッペルゲンガーを介して意識を共有していたと思われます。ドッペルゲンガーは本体がいないと存在できないので、彼女が夢を見るときだけ、幻想郷に現れるのです」
「うーん。よく判らない」
みんなの頭の上にはてなマークが飛び交っていた。
「ここまでは今までの話です。菫子は二人いるかと聞かれましたが、実は三人います。『外の世界の菫子』と『幻想郷の菫子 (ドッペルゲンガー) 』と、本来見るはずの『夢の菫子』と……。今何が起きているのかというと、この三人目、つまり夢の菫子が暴走してドッペルゲンガーの肉体を奪って、夢の世界で暴れているのです。その結果、現実の菫子は夢を見なくなり、結果、ドッペルゲンガーも現れません」
「と、いうことは? えーっと、現状では何が問題で、何をすれば解決? いや、問題ですらない?」
霊夢は確実に混乱していた。
「夢の菫子は、私こそが本物の菫子だと思い込み、現実世界に出て行こうとしています。もし、出て行った場合。現実の菫子と入れ替わり、本人も夢の菫子であったことを忘れて普通に生活し始めるでしょう。特に大した問題ではないです」
「い、いや、問題ない、のかな」
魔理沙も困惑気味だ。
「ただ、夢の住人も過敏でして、『お前が肉体を持って現実に行けるのなら自分だって』って思って、やっかんで阻止しようとしています。そのせいで、今、夢の世界は攻撃的な悪夢で満たされています。これでは目覚めた時に寝汗が凄いですよね。問題あるとすればそこです」
みんな沈黙した。夢の支配者のよく判らない説明と、何かギャップを感じる問題点。失踪しているんだか、してないんだかすら判らない事件。解決方法がまるで判らず、もはや迷宮入りは (まぬが) れないと思っていた。
「と、ともかく。菫子は失踪したわけではない。何か妖怪に襲撃されたわけでもない。そもそも事件なんて起きていない、と考えて良いの?」
霊夢が意を決して言った。
「問題ありません」
「じゃ、じゃあ。私の出る幕ではないわ」
霊夢は降参した。
「お、おい。ズルいぞ。私を巻き込んで『幻想郷にいる人間は助けなきゃ!』って言ってた奴は誰だよ」
「だって、助かってるんでしょ? というか事件その物だって起きてないんじゃあ助けようが……」
「ちょっとまって」
茨華仙が割り込んだ。 [2]
「さっきの話をかみ砕くと、助かっていない人間が一人いるわ」
「誰?」
「菫子のドッペルゲンガーよ。ドッペルゲンガーと言っても、現実の菫子には変わりないんでしょ? ねえ、ドレミー。さっき言った通りのまま、夢の菫子が現実に取って代わると、ドッペルゲンガーはどうなるの?」
「そうですね。夢の世界は、ドッペルゲンガーの肉体を奪って外の世界に行こうとしているので、現実世界に二人の宇佐見菫子が生まれると思います。二人が相まみえたとき、どちらかが消滅するでしょう。それにドッペルゲンガーが幻想郷から消えてしまうので、今後幻想郷に菫子が現れることもないと思います」
ドレミーは笑顔でそう言った。
――そこから『宇佐見菫子失踪実験 対策本部』は『宇佐見菫子 (ドッペルゲンガー) 救出本部』に名前を変えて、作戦会議を続けた。
と言っても、夢の世界に自由に手を出すことができるのは一人しか居なかったため、作戦内容のほとんどは彼女任せだったが。
「――夢の中で彼女を倒して、新しい夢の菫子が生まれるのを待つのが一番シンプルな作戦ですが、彼女は () () () なことにべらぼうに強くて一筋縄にはいきません。彼女は自分が本物だと思い込んでいるので、決して倒されないという強い意志が働いているのかも知れませんし、もしかしたら裏で誰かが手を……」
「夢の支配者なんだから、強制的に夢を作り替えたりできないの?」
霊夢はもどかしそうに言った。
「そんなところまで干渉できませんよ。支配者と言っても、夢の住人たちが棲む動物園の管理者くらいなもんです。新しい動物を創ったりすることはできません。夢の住人に戦って貰うようにけしかけることくらいはできますが……」
「じゃあ、強い奴にそれをやって、夢の菫子を倒して貰うしかないのね。あ、そうだ、倒すことが目的ならズルして複数人で襲いかかれば良いんだわ!」
「まあ、お願いしてみますけど、それも実現するかどうかは夢の住人の気分次第ですね。みんな自由気ままなので……」
「他力本願しかないのがもどかしいわね。何かもっと良い方法は無いのかしら」
ずっと考え込んでいた霖之助が口を割った。
「ところで、ドッペルゲンガーだという幻想郷の菫子君は、今どうなっているのかい?」
「ええ、それでしたら夢の菫子に肉体を奪われて、身動きとれずに霊魂の状態でいますが」
「そいつを夢の世界で動かすことはできないのかね」
「できますけど……もしかして……」
「だったら、もう菫子君の問題は、彼女自身で決着つけて貰うしか無いんじゃないか? 誰が本物の菫子君なのかを。現実の肉体に相応 (ふさわ) しいのは誰なのかを」
「ドッペルゲンガーと夢の菫子をぶつけるって言うの? それでドッペルゲンガーが負けたら……」
霊夢が慌ててそう言った。 [3]
「もう菫子は幻想郷には現れないでしょう。特に問題はないと思いますが、やりますか?」
ドレミーは笑顔だ。 [4]
「もういいじゃないか。外の世界の菫子君は問題ないんだ。最初から失踪事件なんて起きていない。なるようになれば良いさ」
――私は約三週間ぶりに幻想郷を訪れた。
何故か夢を見られなくなっていたので、幻想郷に来ることができなかったのだ。しかし、三週間程度では幻想郷には変化は無いだろう。香霖堂も何も変わっていなかった。
「いやー、本当に久しぶりねー! 幻想郷は涼しいねー」
「おお、無事だったのか、心配してたよ」
「何故か最近夢を見られなくてさー、どうも睡眠障害なのかもしれないって、お医者さんに () て貰ったりしたのよ。そしたらまた突然夢を見るようになってさー。原因は判らないけど怖いよねー」
「そう、夢の中でも何かと戦って、勝ったのかも知れないね」
「? そういえば戦っていたといえば、スマホの中に一杯写真が残っていて、ねぇ、これって霊夢でしょ? 他にもいろんな妖怪たちが戦っているし……。これって私のスマホ、誰か勝手に使ったでしょう?」
スマホのアルバムには、見たことのない弾幕や妖怪をはじめ、いろいろな物が残されていた。
「ほう、これは酷い弾幕の写真だな」
「素敵な写真だわ! 今度古くなったカメラ置いていくから、みんなで撮ってくれないかなぁ。インスタで有名になれるかも!」
更にスマホには書いたことのない日記も記録されていた。それを読むと何故か判らないけど、ここ暫く夢を見ていない (はず) なのに、悪夢ばかりを見ていた気がするのだった。
次号へ続く To be continued

Notes

  1. A word play of "having a sharp mind, clearheaded" (頭脳明晰 zunou-meiseki) and "lucid dream" (明晰夢 meiseki-mu)
  2. In the original text, this sentence of Kasen is put just under/next-to the previous phrase said by her. Not separated in two paragraphs like this. But in this page it's edited so as to the major style of quotation mark.
  3. Separated into two paragraphs like Kasen's line above. See there.
  4. Separated into two paragraphs like Kasen's line above. See there.