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Mystical Power Plant/Story/Prologue

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「異変! 山の上の守矢神社に、天を貫く大樹現る!」

桜の咲いては散る季節、衝撃的な見出しの書かれた新聞が、花吹雪と共に里の空に舞った。

道中に叩き落とされた妖精、天狗に唐傘お化け、そして完膚無きまでに退治された守矢神社の神々。
それが、好奇心を覚えてすぐさま山へ飛んだ魔法使い・霧雨魔理沙が見た光景であった。

魔理沙「こんなにデカいんじゃあ、ちょっと花見の供にもならんよなぁ」

霊夢  「さあ、このどでかい樹は一体何のつもりなのか説明して貰うわよ」。

麓の神社の巫女・博麗霊夢の狼藉に対し、守矢神社の実質的主神である八坂神奈子は

巨大な樹を、新たなる幻想郷エネルギー革命の象徴であると説明した。
高度に文明化された外の世界からの来訪者であり、技術革新を御利益と自称するこの神様の言動は
毎度の事ながら霊夢達にとっては訳が分からない代物だった。

 早苗  「これからの幻想郷にとっても、エネルギー問題は避けては通れない課題となるでしょう。
      しかし外の世界では、もはや無計画に巨大なエネルギーを生み出せば良いという時代は終わりました」

魔理沙「そう言えば以前の三勢力トップ会談でもそんな事を言ってたな」

同じく外の世界から来た、元人間の現代っ子な神様・東風谷早苗は語る。これからは環境への悪影響の無い

クリーンなエネルギーの構築、自然との共存が不可欠なのだと。この巨大な樹は、その象徴として何処かから
持ち込まれたのだ。つい先日まで核融合がどうこうと言っていたのに、随分とエコならぬエゴな話である。
そして、守矢の提案する新たなエネルギー革命が、幻想郷のこれからをリードする…
そんな願いを込めて、命を導く樹――導命樹と、その樹に名を付けたのだそうだ。
残念ながら養命酒ではない。

神奈子「さらにはこの計画の為に、新時代のエネルギーを司る神様も招いてある。さあ紹介しよう…あれ?」

 早苗  「霊夢さんが殴り込んで来てドタバタしている間に、何処かへ行ってしまいましたが…」

導命樹が突如光を放ったのは、その次の瞬間であった。

光だけではない。見えない力が降り注ぎ、その場に居た面々は思わず地に伏した。

遙かな空の上、周囲の雲は歪み、肉眼では見えない導命樹の上部が、ぼんやりと光を湛えているのが見える。

 霊夢  「これはどう言う事かしら? あんた達が連れて来た神様が悪さしているんじゃないの?」

 魔理沙「また守矢か!」

一瞬ばつの悪そうな顔をした神奈子と早苗は、視線でコンタクトを交わし、揃って導命樹へ飛び立った。

2人の異変解決人もまた、示し合わせたわけでもなくそれに続く。
途中、導命樹から発せられる巨大な力の盾にする為、たまたま近くの間欠泉センターに居た地獄鴉と
たまたま新聞を見て里からやって来た僧侶が、わけも分からぬまま2人に拉致された。
後には途方に暮れる諏訪子だけが残った。

――導命樹上層。そこには眩いばかりの光が満ち溢れている。
外界の歌姫が立つ舞台のような煌びやかなそれは、しかし、散り行く命の最後の輝きのようにも見えた。

導命樹――命を導く樹。守矢がこのような名を冠したのは果たして偶然か否か。
そんな事を考え、微かに苦笑を浮かべながら光のステージに降り立ち――

――「彼女」は歌を紡いだ。
幻想郷エネルギー革命、到来。だが過ぎた力は弾幕となり身を滅ぼす――
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