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Symposium of Post-mysticism/Bunbunmaru Newspaper 2

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Page 157
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第百二十四季 葉月の三 August
謎のゾンビとの通訳に一段
不可解な番人に旧地獄からの死者
 幻想郷での埋葬は里の外に作られた共同墓地が一般的であった。そこでは妖怪には荒らされる事も多かった。しかし新しく出来た命蓮寺の墓地は、比較的ちゃんと埋葬して管理してくれると評判である。比較的裕福な人間は好んで命蓮寺に埋葬しているようである。
 しかし、その命蓮寺で数日前から妙な出来事が起き、先述の裕福な人間を悩ませているようである。突如として墓地の奥に番人が現れたのだ。その番人は近づく者を追い払っているのだという。
 番人は人間の死体で、脳が腐っているのか全く話が通じず、目的も皆目見当が付かない。そこで命蓮寺にいる妖怪は一計を案じ、死体と話が出来る妖怪を地底から呼び寄せたのである。
「この死体はねー。別に危害を与えるつもりはないってさ」
 と言うのは、通訳の火焔猫燐さん(火車)。彼女は死体のエキスパートだ。人間の死体の扱いに関して右に出る者はいない。
「名前は宮古芳香。それ以外はよく覚えていないってさ。急にここを守らなければいけない気になったんだってー。恐らく、生前の強迫観念が不意に呼び覚まされ、死体を呼び起こしているんだと思う。一応、守る範囲を狭めさせたんで、迷惑じゃ無ければ腐るまで放って置いても大丈夫だと思うよー」
 そう言って、彼女は報酬に死体を何体か手に持ち、地底へ帰っていった。彼女の話では死体が独りでに動き出したもので、その行動には意味が無いのだという。死体にも人権を、という考えの元、命蓮寺では静観する事にしたそうである。
 しかし、不可解な事実がある。まず、命蓮寺に埋葬した中に宮古芳香という名の人間はいなかったそうだ。その事は当然、命蓮寺の住職も気が付いているだろう点から考えるに、何か裏がありそうである。宮古芳香が守る物、それが一体何なのか、まだまだ何か起こりそうな予感がする。
(射命丸 文)
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