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no04-m05report.txt

-----------------------調査報告-----------------------------

“Lv04  ―M.R.Sデータ解析報告 №05―”


1.概要

100年ほど前
我々の祖先は人類の代用となる機械としてM.R.Sを創造した。
M.R.Sによって産み出された兵器群は森を焼き
土を食らい世界を生命なき者たちで埋め尽くした。

そして、いつしか彼らはどこかへ消えてしまった。

いまここに示すのは、M.R.Sの残した超技術の一部である。

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2.『M.R.S』とは

まず、M.R.Sと人類の経緯を簡単に説明する。

Machine manufacture and Research and development Simulation
(機械製造及び研究開発の模倣実験)の略称。
本来、これは人間が機械などの製品開発の際に用いられる方法のひとつで
モノを造る際に必要されるあらゆる要素や例、使用者のニーズを回収、自己提示し
各プロセスで情報のフィードバックを行うことで次々と問題解決と問題提起を繰り返し
よりよい製品の開発を行うという、一種の方法論に関する研究論文のことである。

そしてこの研究が進み、効率の追求がなされていった結果
巨大データバンクを有する人工知能が産み出された。
その頃にはもう、M.R.Sとは方法ではなく、この人工知能を搭載した
軍用コンピュータシステムの呼称となっていた。


大戦が勃発すると、M.R.Sはその優れた情報収集能力と
過去現在にわたるあらゆるデータを用いて、人間が作りだすよりも
はるかに早く、有用で性能の高い兵器を次々と産み出していった。
また、造れば造るほどM.R.Sの自身の開発性能も
そしてM.R.Sが製造する兵器も性能が上がっていくのである。
人間はいつしか、この強大な存在の前に圧倒され
兵器のみならずモノを創ることをやめてしまった。

しかし、それは戦争以上に大きな過ちだった。

かくして、ヒトとヒトによる戦争はなくなった。
残ったのは機械と機械の戦い、ただそれだけとなったのである。


その頃には、大戦により地球環境も激変し
生物が住むにはあまりにも酷な環境となってしまっていた。
我々は地下に避難したが、M.R.Sは我々にも牙をむいた。
動目標を視認し、それを破壊する“冥府のモノ”をM.R.Sは産み出し続けた。

人類のほとんどは大戦初期に半数が減り地下に潜ってからも彼らによって減りつづけた。


長い月日が経ち、およそ100年がたったころから兵器たちの勢力が弱まってきた。
この機会を逃すまいと我々は地下を脱出し、M.R.Sを再起動不可能なまでに解体した。

このとき、永きに渡る大戦は終結した。


我々が地下に潜伏していた間、地上ではに何が起きていたのかを知るため
停止したM.R.Sのデータ解析が開始された。

M.R.Sのメモリーは欠損が激しく、解析は困難を極めた。

それら欠損は、解体された際にプロテクトのため自己消去したものと見ていた。
しかし、メモリー内のデータが完全に削除されているわけでもなく
かといって情報工作としてはあまりに不自然であることがわかった。

現在では、なんらかのバグによって自壊したものと仮定されている。

さらに、過去のデータがほぼ完全消滅しているにも関わらず
M.R.Sが最後に開発したとされるSMDと呼ばれる兵器に関する情報。
これらは他のデータよりも鮮明に、あまりにも鮮明に残っていた。
いや、残されていたというべきか。


また、M.R.SのコアであるAI部分は完全に消失している。

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3.調査記録


 以下に示す各兵器のスペックは、M.R.Sのメモリーに残されていた
データを出力し、復元したものである。
これらから大戦末期のテクノロジーがいかに凄まじいものだったかがわかるはずである。



3-1.調査No.001 戦闘兵器型端末SMDシリーズ  SMD-24-OX “五月雨”


戦闘兵器型端末とは、M.R.Sの情報収集用デバイスの一形態である。
高い戦闘能力を有し、戦闘地域にて活動を行うための存在である。

No.001“五月雨”のデータは最も鮮明に残されていた部分であり
解析を比較的容易に行うことができた、。
そのため他の機体に比べ、細部まで調査が進んでいる。


型式番号:SMD-24-OX  “五月雨”
全長	:13.2m
全高	:4.8m
乾装重量:22.0t
全備重量:47.8t
乗員	:1名

動力	:SMD機関

装備

主砲	:パーティクルキャノン

特殊装備:ディメンションアブソリュートバリアシールド



気圏内外両用、万能戦闘機の2号型4番機。
ユニットの小型化、装甲を含む武装の簡略化などを見るところ
2号型は量産を意識した機体なのではないかと推測される。
そのためか、機体自体の性能は0号・1号型などよりも低いとされる。
だが大気圏脱出能力を有し、次元間障壁をコントロールできるなど
想像を絶する能力を持っていることに変わりはない。
ちなみに、OXと記された機体は近接戦用に推進機関や電子兵装を
特別調整された特攻機仕様である。

Type2-4の最も特筆すべき点それは乗員1名が搭乗するという部分にある。
つまりパイロットとして一人の人間を必要としているのである。
Type2-4自体にも他の機体と同じように戦闘用AIが搭載されているが
実際の操縦や判断などは乗員に任されている。

これは判断・操縦系統に人間という生物が使われているにすぎない。
ようは機体の一部品が生体ユニットであることとほぼ同義であると見ていい。
しかし、脳髄のみを搭載しなかったのは、M.R.Sが人間という
ひとつの個体としてのシステムに関心があったのではなかろうか。

データによれば、その乗員はM.R.Sが製造した女性型の人造人間と見られている。

近年、地表面に落下した隕石とおぼしき物質がこの“五月雨”である可能性が高い。
実際にこの落下物を確認した人物が搭乗者を一時的に保護したという情報もある。
だが、現在はその“五月雨”の残骸らしき落下物と共に行方不明である。


・各種ユニット詳細


3-1-1. ディメンションアブソリュートバリアシールド

SMDシリーズ全機の標準装備とされた最強の防御兵器“シールド”の正式名称である。

これは機体を時間軸のみ共通の、通常空間とは別次元に特殊な空間を作りだし、
その空間に機体を隔離する装置である。
それによって、特殊空間と通常空間との境界に存在する
次元間絶対障壁に機体は完全に包まれる。
すなわち、“別次元の特殊空間”で機体を包み込み
次元間絶対障壁によるシールドバリアを展開するものである。

次元間絶対障壁は外部空間からのあらゆる干渉に対してフィルターのような機能を持つ。
障壁を通過しようとする様々なエネルギーは全て“blank”(3-2後述)に変換される。
たとえばシールドにプラズマ光弾が触れた場合
その弾の持つエネルギーは“blank”に変換され特殊空間内に浸透する。
それをSMD機関(3-1-3後述)が取りこみ、五月雨のエネルギーソースとなる。
そのエネルギー変換効率は、純度の高いものほど変換効率が高いとされる。

攻撃吸収時は、そのエネルギー過剰状態を利用して主砲である
パーティクルキャノンの威力を数倍に上げることができる。
この状態、またはそれによって威力が増した主砲弾をハイパーという。

だがシールドには弱点もある。
それは、この特殊空間が非常に不安定なものであり、
次元間絶対障壁の連続展開は非常に難しいということである。
五月雨においてシールドは数秒間しか展開できない。
これは五月雨の小型化、武装の簡易化などによって影響を受けているものと思われる。

ちなみに、特殊空間の正式名称は“絶対領域”とされている。


3-1-2. パーティクルキャノン

正式名称、JPWG-F-EPPC-132AD 荷電粒子速射砲。
M.R.Sは開発時間の短縮のために
人間がそれ以前に開発したものを新兵器開発に取り入れることができる。
このパーティクルキャノンも、人類が大戦初期に開発した兵器を改良したものである。
ただし我々が製造したものに比べ遥かに小型軽量化されている。

粒子砲、つまりパーティクルキャノンは粒子を光速の90%にまで磁気加速し
熱、運動エネルギーなどによる被害を対象に与える強力なビーム兵器である。
この荷電粒子砲は粒子ビームによりプラズマ化した気体を分割後チャンバーに充填
自由電子レーザーにて高密度に凝縮し、砲身にて磁気加速を行うものである。

五月雨に搭載されているものは、一時的な主砲用エネルギーキャパシタである
超耐圧ハイキャパシティコンデンサが追加増設されており、それによって
ハイパー時の余剰出力を上乗せすることが可能であるとされる。


3-1-3. SMD機関

M.R.S製兵器のエネルギーソースとして搭載されている動力機関には
名称がなかったため、呼称としてSuper Material Drive(超物質駆動)とした。
これはSMDシリーズの“SMD”から勝手に取られたものである。

これは推進機関ではなく、むしろ動力炉に近い様相を呈しているが
その形状はガスタービンなどの流体機械に近いようである。
ただし図面や機構図などが存在せず、完全なブラックボックスとなってしまっている。

残された簡易説明によれば多次元に渡る空間に存在する“blank”(3-2に後述)を取り込み
機関内部のコンバータで熱や電気などのエネルギーに変換する機関である。
この機関により、機体が他次元に跳躍してしまった場合でも動力源となる
エネルギーを調達することが可能であるらしい。

このような機関が搭載されたのは絶対領域などに関係していると見られている。


3-1-4. パイロットについて

人間の遺伝子をベースに、劣悪環境と戦闘条件を考慮して産み出された人造人間。
五月雨の生体ユニットC22が、まさしくそれである。

前述した通り、五月雨の操縦ユニットとして産み出された存在である。

反射神経、および高Gに対して循環器系を強化され、また劣悪環境下での戦闘も想定し、
呼吸器系に防塵フィルターなどを内蔵、眼球表面や口内の粘膜なども
通常の人間のそれとは異なるものに代替されている。

頭部と指先の皮膚組織は、操縦系統と綿密な情報交換を行うため
外部インターフェス用の電極素子を埋めこんだ人工皮膚となっている。
その他に、骨格の一部を高弾性セラミクスと炭素繊維の複合素材と置きかえ、
脳内に補助脳(軟膜下記憶素子とそのI/O)が内蔵されていたとある。
ただM.R.Sの調整ミスか、視力が低下していたため視力矯正も兼ねた小型H.U.D兼用の
眼鏡を着用していたようである。

また、成長固定されており外見は少女の風貌である。

地球帰還時、五月雨から発見された彼女は完治不能とも思える重傷を負っていたが
数日のあいだに治癒し、五月雨の残骸をなんらかの方法で隠蔽し、脱走した。

これは五月雨落下地点から十数キロの場所に居住する医師からの情報である。
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3-2. 次元浮遊物質“blank”

多次元に渡って存在し、かつ、どの次元にも属すことがない物質。
“空虚”という名の存在。

はたしてこの“blank”というモノが粒子として存在しているのか、
どういう形状なのかすら不明である。
それは有限の存在、つまりある種の空間や時空に存在するものでは
“blank”という存在に触れることはできないからであるとされる。

ちょうど大戦が始まる以前に高次の次元に存在し
我々が存在しているこの世界を包含しなおかつ意味を与える存在や空間、
あるいは物質があるのではないかという学説を提唱した者がいたという。
その人物はデータ欠損のため名前はおろか性別も不明である。
大戦中、M.R.Sがこの思想を元に“blank”を発見し
SMD機関を開発したことは間違いないだろう。

“blank”とはそもそも、我々のみならずこの世界を構成する
各粒子の“元”であると考えられている。
この“blank”という存在はパラレルワールドを含む
あらゆる次元上にあるどの世界にも存在することになるが、
“blank”自体は、それ本来の属性や特徴、形質などを持たず
各次元世界においてそれぞれ適したモードをとり、変質する。

たとえば、電子や原子などはもともと“blank”であり、
それがこの世界に適した存在である為、そういったモードを取っているにすぎない。

また“blank”自体は、その特性上、個数やエネルギー保存の法則に縛られない。
つまり、1つの“blank”から無限の電子を得ることも不可能ではないとされている。

また、ある空間上に存在しつつ“blank”を採取しもちいることができるならば、
たとえ別の次元に飛ばされてしまいエネルギー供給に不都合が生じてもなんの問題もなく
活動することが可能となる。
あくまで理論上の、あらゆる仮定があってのはなしではあるが。

はたして有限の存在で、人間に開発された機械であるM.R.Sが
どのようにして“blank”と接触することができたのか。
そしてどうやって“blank”を採取、使用していたのか、それは不明である。

ただ、本来存在しない幻想世界や、玉(たま)という植物から抽出するなにか、
またある種の特殊な微生物などと大きな関わりがあるらしい。

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3-3. その他の戦闘兵器


 以下に示すのは、現状において解析がある程度まで終了している兵器のデータである。


3-3-1. 調査No.002  sylphid

識別コード	:No.3241326415
全長		:80m(尾を含む)
全幅		:90m(翼・体含む)
重量		:不明



地域破壊型の大型生物兵器の亜種であると思われる。

機械化されており、口内に荷電粒子ビームを利用した放炎兵器を、
身体各部には無砲身式のエネルギー兵器や光学兵器が多数内臓されている。

地域破壊型生物兵器とは、その地域に“たまご”を送りこむことで
生態系のバランスを崩し、環境を悪化させることで、あらゆる生物を一掃するという
観点の元につくられたバイオ兵器だった。
最初は微生物タイプのものが使用されたが、その地域における生物に感染、
もしくは寄生などが行われた結果いくつか異常に巨大化し狂暴化する個体が発生した。
それによって、生態系のバランスが破壊されることに加えて
一部の地域では、人間の都市や建造物破壊が進んだのである。
また個体によっては人間などの動植物を捕食するものもあり、大戦初期のころは
まさに怪物として猛威を振るったのである…。

M.R.Sはそれを利用して、巨大化した個体を捕獲し改造することで
より強力な個体を産み出した。sylphidはそのひとつである。

sylphidは有機物のみならず無機物や機械を捕食することが可能で、
さらに、それを部品として身体の各所に取りこむことが可能であり
自己を強化改造、もしくは修理などを行うことが可能となっている。

おそらく機械化した部分を包容するため身体の大型化が進み
生物としては存在し得ないサイズになってしまったのだろう。

この「sylphid」という呼称は、ある人間の村落がこの竜に似た戦闘兵器を崇拝しており
その村民が「sylphid」と呼ぶから付けられたという。
(M.R.Sは流行語を調査し、それに合わせるということも行っていた)
たしかに、遥か天空のかなたを飛翔するそれは風を司る神や精霊とも、見えなくもない。

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3-3-2. 調査No.003  anerate

型式番号		:ACS-99-SP  “アナレタ”
全高			:47m
乾装重量		:570t(推定)
全備重量		:1090t

火器官制		:FCS-25-RBK
ジェネレーター	:単一磁極粒子炉
推進機関		:磁気ビーム推進(主推進装置)、ロケットモーター(姿勢制御)
乗員			:ナシ


主武装			:ショットライフル、ミサイルランチャー
				 オールレンジスプレッダー
特殊装備		:レーザービット、ビームビット、ガンビット



衛星軌道上に存在した「テトラビブロス」と呼ばれる宙間防衛基地の番人であり象徴。
大戦初期、人類側における当時においては最高のテクノロジーを結集して建造された
拠点防衛用人型兵器である。

アナレタは宇宙専用機であり、防衛よりむしろ攻撃、しかも特攻を想定して開発された。
「突貫し、強力な兵器で一撃粉砕を行う」というのは、開発責任者のコンセプトである。
しかし、これはあくまで二機一単位以上での行動を前提としているからであり
アナレタ単独での防衛は想定していなかったとされる。

しかしアナレタはテトラビブロス防衛の任についたまま放置されていた。


それをSMDシリーズの戦闘試験の標的として、M.R.Sはアナレタに大幅な改修を施し
再び軌道上に送り込んだのである。
内部の超機関や装備などは、ほとんどM.R.S側で用意したものだろう。

武装は拡散式粒子ビームライフルであるショットライフル、短距離ミサイルランチャー、
機体各所に内臓された無砲身型圧縮光子射出器。
そして攻撃補助装備として自律式のビットを複数装備している。

アナレタとは占星術でいう破壊と殺戮を象徴とする星である。
アナレタの姉妹機としてアフェタという機体も存在するが
SMD-00xとの戦闘試験で撃破されている。

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3-3-3. 調査No.004  SMD-00x

型式番号		:SMD-00x
全長			:29.0m
全高			:9.99m
乾装重量		:54.5t
全備重量		:124t
乗員			:ナシ

動力			:SMD機関

武装			:大口径レーザーキャノン、パーティクルキャノン
				:レーザーオプション、ミサイルランチャー
特殊装備		:アブソリュートフィールドドライバー



SMDシリーズの試作機。
M.R.S自身ですら未知領域の多かったSMD機関や絶対領域のコントロールシステムを
テストするために製造された試作機である。

SMD-00xの特徴は、他のSMDシリーズ機は次元間絶対障壁をシールドとして扱うのに対し
SMD-00xだけは次元間絶対障壁ではなく、シールド展開時の内部空間を、
つまり絶対領域をコントロールするところにある。

決められたサイズの絶対領域を展開し、その障壁を扱うシールドは、
あくまで防御兵器としての機能を期待したものである。

アブソリュートフィールドドライバー(以下フィールドドライバー)は
シールド展開時の内部空間を拡大し、敵機を巻き込むほどの広大な絶対領域を形成する。
そして絶対領域内部を“操る”ことでどのような敵とも有利に戦闘を展開できる。
また絶対領域と通常空間との境目には必ず次元間絶対障壁が存在するため
シールドとしても使用可能となっている。

このアブソリュートフィールドドライバーを調整し、
シールドとしてのみ使用できるようにしたものがアブソリュートバリアシールドである。

しかし、やはり絶対領域を長時間展開することは不可能であり
SMD-00xのサイズであっても機体サイズが小さいことによる
絶対領域空間の不安定化は払拭できなかったようである。
SMD-00xは、空間が不安定になると領域安定翼を展開し
空間と自機の安定をはかるように設計されている。

また、この領域安定翼はblankを変換した超高密度物質であり
絶対領域空間内における再生可能な実シールドとしても機能する。

SMD-00xは出撃し、地球衛星軌道上にて絶対領域を展開したままロストした。
自己形成した領域内部で撃破されることはまず考えられず
なんらかのトラブルで脱出できないのでないか、とM.R.Sは推測していたが
領域自体が不安定になる兆しはなかったとされる。
結果、M.R.Sは廃棄を決定し、偶然にもSMD-00xの絶対領域に侵入した
五月雨によって撃破されている。

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4. 調査No.005  戦闘兵器型端末  SMD-31-FX1 “月喰”


この機体のデータも現在解析途中であるが、別項目として設けた。
それは、このSMD-31-FX1“月喰”のデータがM.R.S内において
最も新しいデータだからである。

また、次元跳躍などが可能であることなどからこの機体が
これらM.R.S製兵器の消失となんらかの関係があるだろうと推察している。


型式番号		:SMD-31-FX1  “月喰”
全長			:14.2m
全高			:5.2m
乾装重量		:27.6t
全備重量		:72.2t
乗員			:1名

動力			:SMD機関 Ad

装備

主砲			:パーティクルキャノン

特殊装備		:ディメンションアブソリュートバリアシールド
				:セルフ=アブソリュートドライバー



SMDシリーズの最終バージョン。3号型SMD機“月喰”。
3号型は完全な量産仕様として設計されており、ほとんどが2号型の五月雨と
ほぼ同じ構造を持ち、多少大型化したものの基本性能は“五月雨”と同等とされる。
ただ、FX1“月喰”とされる機体にはなぜか次元航行装置なるものが搭載されている。

FX1に搭載されている次元航行装置「セルフ=アブソリュートドライバー」とは
SMD-00xに搭載されていたアブソリュートフィールドドライバーを
ディメンションアブソリュートバリアシールドとは全く異なる方法で調整することにより
他次元空間において絶対領域を展開せずとも自己の存在を確立させる装備である。

M.R.Sのシミュレーションにおいて
展開している絶対領域を開放しもといた通常空間に戻ることは容易であった。
しかし、絶対領域内部の座標がずれたまま通常空間に戻ろうとすると、
もといた空間とは別の空間に飛ばされてしまう。
その場合、その別の空間内では機体の存在が許されていないため
機体自体が消失するという結果をもたらすらしい。
そのために、ディメンションアブソリュートバリアシールドのシステムは
自機体の絶対領域空間と通常空間との座標を二重に操作することで
二つの空間における整合性を高めることを行っている。

それをあえて座標をずらすことによって他次元空間への跳躍を可能としている。
そして、その他次元空間における存在の許可、および機体の安定化させるべく
セルフ=アブソリュートドライバーが搭載されているものと思われる。

だが、これらはあくまで推論の域を出ない。
M.R.Sから出力したデータは上記の通りであるが
これは我々の手にはおえないレベルの現象である。

M.R.Sから出力したデータのほとんどについて言えるのだが
この部分においては不可思議であるとしかいいようがない。



3号型は何機か量産されたらしきデータが存在しているがその所在は不明である。
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以上、現在までの調査報告を終わる。



なお、これ以降は局内の端末からのログインを不許可とする。
閲覧や操作を行わねばならない職員は中央計算機室の特別端末からの閲覧のみ許可する。

閲覧する場合は情報管理職員より許可を受けた上
レベル4以上の警備課職員2名同伴のもと、作業時間は15分間とする。