Strange Creators of Outer World/Introduction of Previous Works/Hidden Star in Four Seasons/Overview

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暴走する四季、見慣れぬ妖怪の跋扈 (ばっこ)
そして顕現 (けんげん) する“背後の扉”…… 全ては幻想郷の縁起 (えんぎ)
現代社会とを結ぶ、
真の神秘が仕掛けた罠だった
いつもどおりに春が訪れた。そのはずだった。
だが、満開の桜に包まれた博麗神社に人影は無く
それどころか幻想郷には夏・秋・冬といった
ほかの季節もいっぺんにやってきていて……。
外の世界で進行する地球温暖化とは無関係に現れた全ての季節、
見え隠れする謎の機構。
すべてはある目的のための、余波に過ぎなかった。
隠されていたのは天使か悪魔か、それとも……。
今夏開催されたコミックマーケット92にて、「東方天空璋 〜Hidden Stars in Four Seasons」が頒布された。5月に開催された東方オンリー即売会、博麗神社例大祭にてあらかじめ体験版CD−ROMが頒布されたが、上海アリス幻樂団のホームページで2017年10月1日現在も体験版が公開されていないため、多くのファンにとっては2年ぶりの新作となった。
前作「紺珠伝」は、ステージ道中や対ボス戦の難易度が高めに設計されている代わりに、進行状態が自動的に記録され被弾によるゲームオーバーがシステム上存在しない「完全無欠モード」の存在が大きな特徴だった。さすがに今作では、これまでのシリーズ作品に近いシステムが採られている。それが「季節装備」システムだ。
プレイヤーが操作するキャラクターは、それぞれ春夏秋冬のいずれかを固有の季節装備として保持しているが、さらにそれ以外に「サブ季節」として4種の季節装備から好きなものを1つ選んで組み合わせることができる。得意な組み合わせで強敵に挑もう。
今作でのプレイヤーキャラクターはおなじみ霊夢と魔理沙のほかに、チルノと文が登場。特にチルノは「氷の妖精なのに日焼け!?」と発表時からファンを大いに驚かせた。
(はる) () 暢気 (ようき) 巫女 (みこ)
(はく) (れい) (れい) ()

(はる) () 暢気 (ようき) 巫女 (みこ)
(はく) (れい) (れい) ()

極寒 (ごっかん) (ふる) える魔法使 (まほうつか)
(きり) (さめ) () () ()

() けない炎天下 (えんてんか) 氷精 (ひょうせい)
<super>日焼けした</super>チルノ

紅葉 (もみじ) () らす天狗 (てんぐ)
(しゃ) (めい) (まる) (あや)
今作のメインシステム
「季節装備」について
これまではキャラクターごとに装備を選んでいたが、今作では全キャラに共通して付け替えが可能な「サブ季節装備」の存在が大きな特徴となっている。キャラに固有の季節装備と、付け替え可能なサブ季節をうまく組み合わせて、自分的にベストな攻撃方法を見つけ、ゲームを有利に進めよう。
敵を倒すと出現する「季節アイテム」をゲットすることで「サブ季節」がパワーアップ!

サブ季節=ミニオプションは自機の背ろで活躍。1つ以上あれば「季節開放」が可能だ。

「季節開放」すると基本的にサブ季節はゼロになるが、別枠のボムとして上手く使おう。

四つの季節の力を使い
異変の解決へと出発

初心者にもっとも使いやすいサブ季節。敵に向かってホーミングする。道中でもボスでも役に立つのだ。

季節開放では、時期を中心に円形に敵弾を消滅させる。季節ゲージが多いほど広範囲をカバーできるぞ。

広範囲をカバーするショット。かわりに前方の強敵には効果がいまひとつだが、本領は季節開放にある。

範囲は狭いが、季節開放しても季節ゲージがゼロにならず、オプション1個を消費するのが最大の特徴だ。

自機の左右に配置され、正面脇をカバーするタイプ。広範囲と前方集中の中間に位置する攻撃範囲だ。

季節開放すると、自機の周囲に敵弾を消すフィールドを張る。フィールド展開中は高速移動が可能になる。

自機の背後に縦にオプションが増えていき、そこからのレーザー攻撃。正面への強烈な攻撃手段だ。

解放時の自機の位置に、バリアを張る。さらに、バリアの展開中は自機の攻撃力がアップするぞ。

STAGE 1
真夏の上空/朝靄 (あさもや) の先の真夏日
Miracle Blue Sky
本来ならば桜の季節、異常気象を感じて出かけてみれば上空は既に夏真っ盛り。そこには異様な力の妖精たちがいて……。
妖精の力は生命の力。妖精たちに力がみなぎったことで、季節がおかしなことに。

妖精たちの暴走といえば「花映塚」のときもそうだったが、もちろん原因は別だ。

序盤はまずシステムに慣れよう。敵を素早く倒すと季節アイテムが多めに出るぞ。
今なら新世界の神にでもなれそうな気分よ! 神に近づく (ちょう) の妖精
エタニティラルバ

アゲハ蝶の妖精。ほかの妖精と同じく、なんらかの影響で妖力がアップしている。チルノには、あとで貴重な助言を授けることに。
主なカードアタック
蝶符「ミニットスケール」
蝶符「フラッタリングサマー」
通常攻撃弾
 
STAGE 2
紅葉した山/紅い山の孤独
Red Mountain Loneliness
妖怪の山は、木々が色づいて見事な紅葉を見せていた。しかも、行く手に現れたのは滅多に姿を見せない妖怪で……。
2面道中あたりから、徐々に自機狙いの敵弾が増えてくる。油断しすぎないように。

難易度が低い場合、ステージ中では季節開放のタイミングがあまり無いかも。

サイズは小さめながら、堅めの妖精がバラまく弾に注意して進んでいきたい。
ここはうちのなわばりだべ 浮世 (うきよ) の関を超える山姥 (やまんば)
坂田ネムノ

山姥。妖怪の山に住むが、天狗や河童などほかの妖怪との交流を一切断って暮らしている。お互いに不可侵条約を結んでいるのだ。
主なカードアタック
雨符「 (とら) われの秋雨」
刃符「山姥の包丁研 (ほうちょうと) ぎ」
尽符「マウンテンマーダー」
 
STAGE 3
博麗神社の夜桜/神獣泳ぐ桜色の海
Sea of Spring Pink
博麗神社の周辺は一面の桜吹雪。通常と比べ、あまりに咲き乱れている神社の境内で、見慣れない妖怪と出会うことに。
妖精の攻撃は激しさを増すが、敵弾が増えるのは季節開放のチャンスでもある。

中盤、春を告げる妖精リリーホワイトが登場。他の妖精同様パワーが増している。

季節開放のタイミングをつかむ練習に向いているかもしれない。残機を増やそう。
桜に浮かれてたのかなぁ 自分でも判らないや 神仏 (しんぶつ) 心酔 (しんすい) する守護神獣 (しゅごしんじゅう)
() () () あうん

狛犬。自主的に神社やお寺を守護していたらしい。あうんがなぜこのタイミングで神社に現れたのかは、異変と関係があって……。
主なカードアタック
犬符「野良犬の散歩」
独楽「コマ犬回し」
狛符「 (ひと) 阿吽 (あうん) 呼吸 (こきゅう)
 
STAGE 4
魔法の森上空(推測)/視界ゼロの邂逅 (かいこう)
White blizzard out of season
魔法の森は一転して吹雪に閉ざされていた。凍てつく氷雪と激しさを増す弾幕が行く手を阻む。そこに現れる不審な影。
遊びは終わりと言わんばかりに、4面からぐっと難易度が上がるので、要注意だ。

とにかく連続して妖精たちが現れ、弾をバラまいてくる。出現位置を覚えたい。

中ボス直後の攻撃は激しいが、ノーボムで進めばボム1個をゲットするチャンスもある。
何故だろう、こんなに魔力が溢れ出てくるなんて 森で垂迹 (すいじゃく) した魔法地蔵
矢田寺成美

元は魔法の森に置かれていたお地蔵様。森の魔力の影響で生命を得た存在なので、あうんとは妖怪化した過程が異なる。硬くはない。
主なカードアタック
魔符「インタスタントボーディ」
魔符「バレットゴーレム」
地蔵「クリミナルサルヴェイション」
 
STAGE 5
後戸の国/童子は狂気を跳ね (おど)
Into crazy back door
自分の背後に謎の扉ができる、という事態を逆に利用してたどり着いた先は、不気味な異界「後戸の国」だった……。
4面以上に攻撃が激しいので、しっかりパターンを組んで自分のリズムをつかもう。

今作では敵のレーザーに季節開放をぶつけることで多くの季節アイテムが得られる。

5面では難易度が低くても特定の敵が打ち返し弾を撃ってくるのが特徴だ。
早速だけどテストを開始するよ! 危険すぎるバックダンサーズ
(てい) (れい) () (まい)

隠岐奈の部下にしてバックダンサーズの竹担当。舞は対象の生命力を引き出すことができる。4面の中ボスでもある。
改めてようこそ後戸の国へ 危険すぎるバックダンサーズ
() () () (さと) ()

隠岐奈の部下にしてバックダンサーズの茗荷担当。対象の背後で踊ることで、精神力を引き出すことができるようだ。
主なカードアタック
竹符「バンブースピアダンス」
茗荷「フォゲットユアネーム」
狂舞「テングオドシ」
 
STAGE 6
後戸の国/開けるなかれ、見るなかれ 後ろの扉に秘天あり
Hidden Star in Four Seasons
ついに現れた異変の首謀者、隠岐奈。自分には絶対に勝てないと豪語する、彼女の真の目的はいったいなんなのか。
お前の背中に式の扉がある限り勝負など茶番でしかない 究極の絶対秘神
() () () () () ()

さまざまな側面を持つ秘神。里乃と舞の後継者を探すために幻想郷中に扉を作ったと言うが、その真意はまったく別のところにあった。
主なカードアタック
後符「秘神の後光」
裏夏「スコーチ・バイ・ホットサマー」
裏秋「ダイ・オブ・ファミン」
裏冬「ブラックスノーマン」
裏春「エイプリルウィザード」
 
Revenging Stage (EXTRA)
後戸の国/秘神の真の姿
Hidden Star in Four Seasons
季節装備が隠岐奈の用意した罠だと気づけば、あとはリベンジに向かうのみ。四季以外の新たな装備で秘神を打ち破れ。
道中もボスも、プレイヤーキャラの背後から攻撃してくることが多い。まずは慣れよう。 再び立ちふさがる二童子。3つのスペルカードで攻撃してくるが、隠岐奈戦の練習台だ。
見よ、聞け、語れ! 秘神の真なる魔力がお前の障碍となろう! 究極の絶対秘神
摩多羅隠岐奈
主なカードアタック
秘儀「裏切りの後方射撃」
秘儀「弾幕の玉繭 (たままゆ)
秘儀「後戸の狂言」
秘儀「七星 剣」
秘儀「無縁の芸能者」
「背面の暗黒能楽」
五番目のサブ季節「土用」
うなぎを食べる日として有名な、あの土用である。本来は夏だけでなく季節と季節のはざまに位置する、移り変わりの期間を指すもの。ステージ構成にあわせた強力な装備だ。

土用装備はプレイヤーキャラの後方に向けて放たれる。背後に集中した攻撃が可能だ。

季節開放で、オプションが1個しか減らないのは夏装備と同じ。範囲は狭いが問題ない。

ぷち・幻想のもと by編集部
今回は誌面の都合上「天空璋」用の「幻想のもと」が無いので、3面までのちょっとした元ネタと空想を、本スペースを借りて紹介しようと思う。
・エタニティラルバと常世神 (とこよのかみ)
ゲームを全キャラでクリアすれば、隠岐奈のセリフで言及されているため気づいたプレイヤーも多いかもしれないが、ラルバは常世神という存在と同一の可能性がある。
常世神は記録の上では日本で初めて発生した新興宗教において祀られていた神様という位置づけで、「日本書紀」に登場する。はるか古代の話なのに「新興」宗教とは、というツッコミみはアリだと思うが、それはさておき、記録の上では「かいこ」に似た緑の存在で黒い点がある、というからどうみてもアゲハ蝶の幼虫と思われる。この新興宗教、悪い意味で流行し、けしからんから滅ぼそう、大和朝廷から討伐に向かわされたのが秦河勝 (はたのかわかつ) 。聖徳太子の側近として活躍し、芸能の神として摩多羅神の信仰の一部と混ざって語られることもある人物だ。隠岐奈が自分と敵対する存在、という意味はこのあたりからきている。
・坂田ネムノと金太郎
「山姥」、と聞いて最初に思い浮かぶのはなんだろうか。昔話に親しみのある人なら、山に住むおばあさんの妖怪で、ときどき人をさらって食べてしまう、というのがテンプレ的に有名だろう。親しみがない人でも、ちょっと前に渋谷近辺で女子高生たちのあいだで流行したメイクをした人たちのことは「ヤマンバギャル」などと言われているのを聞いたことはあるだろうか。いずれにせよ、ちょっと恐ろしい存在という認識が多そうだ。
だが、そんな山姥にも珍しく良かった系の話がある。それが金太郎の親説だ。その伝説では、老婆の夢に現れた赤い竜が夢の中で老婆と交わり、生まれたのが金時ということになっている。ネムノの苗字はもちろん、魔理沙を見て金太郎のようだと話すのには、その伝説との薄いつながりを元ネタとしているからだろう。
・あうんと狛犬と一対の守護
日本に住んでいて、一回も狛犬を見たことがないという人は相当少ないのではないだろうか。それくらい狛犬は数多くいる。なにせ寺社仏閣……つまり神社にもお寺にもいる。まあ明治政府の神仏分離令――神社とお寺はちゃんと分けましょうね、という法律が施行されるまでは、両者は施設としても信仰としてもかなり混然一体としていたので、両方にいるという言い方が意味がないかもしれない。「神仏習合」という考えだ。
ともかく、狛犬は仏教伝来と同じくらいのタイミングで日本に伝わっている。そして、門に一対、両側に1個ずつ配置するのが普通だった。でも当初はその1個ずつには違いがなかったらしい。だが、現在の狛犬の多くは、左右でそれぞれ違う顔をしていることが多い。具体的には口を開いているか閉じているか、「阿=あ」か「吽=うん」かの違いだ。口に出してみればわかると思うが、阿が口を開いているほう、吽が口を閉じているほうだ。あうんは一人で両方やっている。会話の絵をよく見てもらえばそれがわかると思う。
阿吽は真言、仏教の呪文の一つで、それぞれ宇宙の始まりと終わりを表すらしい。おそらくは密教系の広がりとともに阿吽の型を示す金剛力士像(お寺の入り口の門にあるムキムキの像を思い出してほしい)の建立が流行ったことの後追いで、入り口を守護する狛犬も阿吽の型を取るようになっていたのではないか、そんな空想が広がる。
ちなみに直近の「東方茨歌仙」では、あうんについて詳しく語られている。気になる人はぜひ見ていただきたい。